【08.ファティマの聖母】
託された予言には、第一次大戦の終焉と、その後の第二次大戦の勃発を、予想したと考えられるものが含まれていた。しかし第三の予言は法王庁によって、長年伏せられたままとなった。教皇庁は2000年に発表を先送りにしてきたファティマ第三のメッセージを正式に発表した。「第三の予言は、1981年に起きたヨハネ・パウロ2世の暗殺未遂事件を予言したものだった」と解釈された。
しかし、二つの大戦の予言に比べると、法王暗殺未遂だけでは規模矮小とされ、もっと大きな予言が隠されているのではないかと想像された。ヨハネ・パウロ2世暗殺未遂事件の直前、1978年に就任した先代ヨハネ・パウロ1世は、その就任一ヶ月で変死した事件があり、暗殺説が根強く残っている。そのカモフラージュのために、第三予言を暗殺未遂事件に当てはめたと疑われてもおかしくない。
映画『ゴッドファーザーPARTⅢ』(1990年)では、前二作とは変わって、バチカンにおける大スキャンダルを舞台に展開された。ヨハネ・パウロ1世が、就任一カ月で変死した事件をめぐって、イタリア現職首相から、マフィア、フリーメイソン、実業界、金融界、政界、極左テロリスト、そして法王庁聖職者と、イタリアの中枢がすべて絡んだ陰謀事件が展開される。これはある意味、イタリアのすごさでもあるか(笑)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=208&v=-bRwVgloZ74&feature=emb_logo
教皇ヨハネ・パウロ2世は、死去による退位直前、2005年の著作において、ファティマのメッセージの解釈を示し、1981年の自身を的にした教皇暗殺未遂事件であったと規定している。そして、背後には暴力的なイデオロギーに属する組織があったと述べ、遺言では、それにも関わらず、核戦争なしに冷戦が終結したことを神の摂理として感謝している。
しかし、バチカンの改革を意図していたというヨハネ・パウロ1世変死直後に、代って就任したヨハネ・パウロ2世は、非イタリア系でポーランド出身であり、内情に疎い性もあって、バチカン改革には冷淡だったという。四半世紀にわたる在位期間中、世界中を訪問して世界平和に寄与した功績は高く評価されるが、改革には保守的で、バチカンの旧弊は温存されたという。いずれにせよ、ヨハネ・パウロ2世にとって、1世の死は触れたくない歴史であったかもしれない。
さて今日、第三の予言の全貌は、今だバチカンによって秘匿されたままだとされるが、その一部が漏れ伝わっており、「大西洋・太平洋が火の海となって大陸に襲いかかり、一瞬のうちに何百万単位で人々が滅びる」というものだとされる。そこで、百年目の本日(2017.5.13)、北朝鮮が原爆を太平洋で爆発させるのではないかという、怪しげな噂が流れている。あと数時間たてば日付が変わり、そのデマが判明するはずだが(笑)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%9E%E3%81%AE%E8%81%96%E6%AF%8D
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