【14.ゴッドファーザーⅡ/キューバ革命】
1958年の末、キューバでは、カストロやゲバラの指揮する革命軍がハバナめざして進撃していた。アメリカ傀儡のバチスタ政権はほぼ崩壊の状況となり、12月31日の新春パーティで、バチスタは辞任演説をしている最中、宮殿にも人民が闖入してきて、翌1月1日そのまま隣国に亡命した。まもなく首都ハバナは革命軍によって制圧され、8日にはカストロがハバナ入りし、名実ともに革命軍の勝利が確定した。
このバチスタ政権崩壊の模様は、映画「ゴッドファーザーⅡ」で描かれている。マイケルは、キューバに君臨するマフィアのドンに招かれた年越しパーティーで、バチスタが演説するさなかに騒乱が会場を襲い、マイケルは群衆の中を空港へ逃げるが、途中で見かけた兄フレドは、マイケルを恐れるように群衆に紛れる。ドラマの重要な伏線が、歴史的事件を背景に描かれる。
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